「会計で会社を強くする」
皆さん、こんにちは。暖かくなってきましたね。花粉に負けず元気に行きましょう!
今回は、「決算書は誰のためのものか?」を見つめ直してみたいと思います。
世界で初めて、国家的規模で商人に記帳や決算書の作成を義務付けたのは1673年の「フランス商事王令」という法律です。当時のフランスは大不況の真っ只中で企業倒産が類発していました。これを見かねた国王のルイ14世は、財務大臣コルベールに倒産防止のための政策立案を求めました。これが「1673年フランス商事王令」です。この法律は、商人に記帳と決算書の作成を義務付けました。それだけでなく「破産時に正規の帳簿を裁判所に提示できなかった者は死刑に処す」という、とてつもなく厳しい罰則が用意されていました。
当時のフランス政府は、死刑を担保にしてまでも、事業家に「倒産を防ぐための正しい記帳と決算書の作成」を求めました。
「帳簿と決算書は誰に報告するものではない。倒産を防止するために経営者が自ら(自分自身)に報告するために作成するもの」なのです。自らの身を守り、経営を発展させるため、経営者のために決算書はあります。
「会計で会社を強くする」坂本孝司 TKC出版